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日常の備忘録

【5Days】デンマーク教育に関して

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デンマークスタディツアー】

教育と福祉の充実で知られる北欧。その中でもデンマークは「フォルケオプリュスニング(Folke oplysning)と呼ばれる民衆教育の伝統がある国で、幸福度の高さNO.1で知られておりますね。

 


そんなデンマークの教育に僕も興味を持っていたのですが「なかなか現地に行く事もできないし、どうしたものか…」と考えていた時に、知人がデンマークスタディツアーの報告会を行うという事で遊びに行かせていただくと予想以上の面白い話が聞けました。

 


せっかくですので、忘れないうちにメモがわりに留めておきます。

 


デンマークkeyword】

[1]労働時間週37時間

[2]消費税25%

[3]教育費/医療費/出産費/福祉系無料

[4]選挙投票率80%

[5]若者向けの政治系のお祭りがある

[6]20種類以上のゴミ分類が必須

[7]GDPに占める教育予算割合がOECDの中でNO.1

 


【大事にしている教育の価値観】

誰もを平等に1人の人間として捉え"対話"の教育を大事にしている文化がある事を知れました。話を聞いていて、所属している組織でも《相互理解*褒める*ポジティブ》の3要素を大事にしておりますが、話を聞いた際に、まさにデンマーク流にのっとった行動であり、すごく自身の中で腑に落ちました。

 


競争が劇化する中でも、子どもたちのWell-being(幸福)を重視した非競争的教育が根付いています。

 


小学校段階では点数をつけ序列化するようなテストが禁止されていることにも象徴的ですね。

 


デンマークの教育~幼稚園~】

《森のようちえん》

デンマークの幼稚園はより自主性を育むために森の中にあり、自然に恵まれた環境で学びを得ます。

決められたルールは3つ

[1]人の話を聞く

[2]先生が呼ぶと遊びを止める

[3]決められた境界線から出ない

 


上記の最低限のルールだけ守らせます。

また1つ面白いエピソードがあり、印象的でした。

 


《case1》

日本では、"刃物"を子供に扱わせるのは「危険だ!」「危ない!」と言って子供扱いをし怪我をしないように取り上げます。

 


デンマークでは、子供を1人の人間として信頼しており、危ないからという理由で取り上げることはなく、逆にその刃物を使って木を削り自身で遊具を作らせるようです。

 


《フォルケスコーレ》

デンマークの義務教育レベルの学校。6歳から16歳までのすべての子供に無料で開かれている。日本では、小学校と中学校にあたる。約8割の子供がこのフォルケスコーレに通っている。

 


《フォルケホイスコーレ》

→【人生の寄り道】

義務教育期間の後期に寮生活をしながら学ぶことができるエフタースコーレ。

 


生きた言葉での対話を通して学ぶ生涯教育機関「フォルケホイスコーレ(民衆の大学)」

(教育の父と呼ばれるグルントヴィが100年前に生み出した独自の成人教育機関)

 


18歳以上であれば、いつでも誰でも入学できるフォルケホイスコーレ。寄宿舎制で共に学び生きた対話と体験を通して学ぶことを大切にしています。3ヶ月~1年程度と幅があり、複数のフォルケホイスコーレを渡り歩くこと可能。試験もなく、資格も問われず、誰でも自由に学ぶことができる場。

 


《Point》

「本」から得られる学びではなく

「対話」を通して得られる学びを得る。

他者と共生しながら自分らしく生きる道を見つける。

 


デンマークで学校に通うとは?】

「就職に有利」「キャリアにつながる」という理論ではなく、ことで得られる「学び」とは「QOL(生きることの質)」に関わる営みとなる。

 


これを聞いて、

日本にも休学制度がありますが、これがまさにそれに当たるのかなと思いました。私はもともと休学は否定派でしたが、この考え方により肯定派に変わりました。

 


【保護者に課せられる義務の違い】

日本では、「就学義務」

デンマークでは、「教育義務」

 


教育選択の自由が保障され、ホームエデュケーションも認められています。

 


学校に行く場合、公立学校、私立学校の他に親が集まって学校を設立することもできるよう。

 


▼以下教育以外のネタ▼

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福祉施設

デンマーク福祉施設は、自分が自分らしく最期まで生きるという考え方が浸透しております。それを表す3要素として、

[1]自宅の家具を全て持ち込める

[2]毎月アクティビティタイムがある

[3]守るルールは食事の時間のみ

 


日本では備え付きの家具の福祉施設が多いですが、デンマークでは自宅にある家具をそのまま福祉施設に持ち込めるため、自宅となんら変わらない環境で過ごす事が出来ます。

 


また、アクティビティタイムでオリンピックを開催したり歌を歌ったりと自己表現ができ、自分らしく生きられるような時間があります。

 


そして、ルールは最低限というのは森のようちえんと変わらないようですね。またベッドにリフトが備えつけられているようで、ベッドの登り降りや起き上がりなど、基本1人で出来る事は1人の人間として信頼して任せているようです。

 


環境学習施設》

→また後日追記します。

 


《政治》

→また後日追記します。

 


《補足》

※私立学校の中には、フォルケホイスコーレの思想を汲んだフリースコーレや、よりラディカルな人たちによってつくられたリラスコーレ、シュタイナーなどのオルタナティブ教育学校などあり。